誰が誰でもおんなじザンス

動画見放題サービスが当たり前になってから特に顕著だが、

この世にはコンテンツが溢れすぎている。

 

玉石混交とは言っても、多分名作、面白い作品だけ的確に楽しんでも

人生が足りないぐらいではないだろうか。

 

だから、例えば「好きな作品と原作者が同じ」「好きな声優で固められている」

みたいなポピュラーな理由以外にも「岐阜が舞台と聞いた」とか

「作品のメイン舞台に旅行したことある」とか、そういうロケーション起因や

スパロボに出てた、みたいな他のコンテンツからの芋づる式の出会いなど、

縁を手繰り寄せる必要があると思っている。

 

今回は、ボードゲームという新しい趣味から始まった放課後さいころ倶楽部・・・

の話ではなく*1、「五等分の花嫁」です。

 

 

ええと、「シンデレラが多すぎる」という評価の良いカードゲームがあり、

それのパロディ的な側面を持たせた改変版として「花嫁が多すぎる」という

ゲームが出ることになったんですよ。発売日は今日から一週間後。

 

 

これはもうそういう奇縁かなと。で、観てみたらなんと

私が10才児の頃過ごした太田川が舞台ということで。

あれま愛知県出身の作家さん、ってな話で。

(幾花にいろ先生の諸作品とか八十亀ちゃんかんさつにっきとか安城さんとか、

 やはり地元が舞台だと嬉しくなるよ)

 

久しぶりによい作品だったので

一日でアニメ全部見て漫画コンプリートしました~。

 

何しろシスター・プリンセスリアルタイム世代(ただしちゃんと観てない)

なので、ラブひな直撃世代なので、ハーレムものなんてのは手垢にまみれたものと

認識しているわけですよ。ただ、大抵はメインヒロインがいて、

サブヒロインが乱入してきたりして場を乱すけど最後はメインヒロインと大団円。

 

 

それが定番なわけですよね(ただし例外は時としてある。ギリギリでそっち?みたいな。ただ、それはそれでメインヒロインを丁寧に描いてきた過程からすると物足りなくもある)

 

ギャルゲー、エロゲーというものはそこが「自分の選択次第で誰でも幸せに出来る」のが

良いところだった(過去形とするのは単に自分が現役プレイヤーとは呼べないから)

わけですが。

 

 

マブラヴ(通常版) - PS3

マブラヴ(通常版) - PS3

  • 発売日: 2012/10/25
  • メディア: Video Game
 

 

 

下級生

下級生

  • 発売日: 1997/04/25
  • メディア: Video Game
 

 

なので、まず終わらせる方法として考えつくのが以下の手法。

 

1.一巻の表紙になってるやつとなんだかんだくっつく

2.曖昧で終わらせる。彼らの楽しい日々は続くって。夢オチとか。

3.何しろ5つ子なので、最後まで誰と結ばれたかわからなくする。

4.誰とも結ばれない。

5.最終巻は結末を5つ用意する。(ブトゥームはやった)

 

本作が上記のどれかを選んだのか、あるいはそれ以外なのか、

そんなことを書くのは無粋に他ならないのでやめときます。

 

ただ全体として、ラブコメとして主人公に感情移入して

ヒロインたちにキュンとする楽しみ方と、

おそ松くん・おそ松さんのように5つ子ちゃんたちとして愛でる、

どっちも堪能できる欲張りな作品だったなあと満足度が高いです。

 

おそ松さんのEDテーマで「史上初の六つ子対六つ子の合コンに漕ぎ着けたぞ!」

ってセリフがありますけどいい線行ってたよね。

 

最後に好きなヒロイン順番に語って終わります

 

・一花

 

 アニメだとCV花澤香菜の破壊力もあるけれど一番好きかな。

 裸で寝てる天然エロスと、しっかりしていると見せかけてだらしないところへの

 シンパシーと。姉御気質のようでいてしっかり「女」って感じのところと。

 

・二乃

 

 アニメで「ニノ!」って呼ばれてると違う方を思い出す次女。

 中盤の見どころは「キンタローの誤解を解かずに最後まで行くかどうか」ですかね。

 

 ホントに強いハートと気配りがいいですよね。

・三玖

 

 アニメではメインヒロインだったと言って過言ではないと思います。

 もうちょっと戦国武将好き設定は活かせたんちゃうかなとは思うんだけど、

 (三成のエピソードも微妙に違う話もあるから少し気になる)

 タイツ脱ぐのがね・・・もうねえ・・なんかもうねえ・・・

 あと常にしているヘッドフォンでどういう音楽聴いていたのか、

 単に外界と途絶させたいためのアイテムだったのか。

 

 「分身の術は俺のいちばん苦手な忍術だったんだ」って感じ。

 

 二番目に好き。

 

四葉

 

 特にアニメだと数字的にも十四松感あるパワーバカだった気がする。

 「みつどもえ」の次女っぽいと言うか。

 四葉は眼力が凄くいいですよね。この子は段階を踏んで絆を深めるプロセスが

 他のキャラより薄かった気がしますけど、

 その分、メンバーの和を保つため奔走してた感じがある。

 

・五月

 

 さつきでもメイでもなくイツキです。

 アニメだと登場シーンこそメインヒロイン!

 という感じで、主人公との喧々諤々を経て・・・という王道を

 歩いていたような気がしますけど途中のエピソードのパンチが弱くもなり。

 でも、5つ子と家族という別テーマを四葉と一緒にしっかり牽引してたかな。

 あと、真面目だけど勉強はできないって

 ちょっとリアリティありますよね、中高生は特に。

 

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「主人公はクズだけど何故かモテる」作品は嫌いですが、

「クズが成長していく過程でモテていく」の好きです。

ラブひなも序盤いい加減にしろよと思っていたのが後半ね・・・

SAOのキリトくんみたいに最初っからイケメン過ぎるのもまたアリ。

アクセルワールドのお前はだめだ。

 

では、余韻はカードゲームが手に入ってからまた浸ります。

 

 

*1:あれはあれで好き。ミキちゃんが好き。