近年のエロゲ良質化について

本当はこういう読み手を選ぶ文は(いや、レベルじゃなくて嗜好的な意味でですよ)
日記よりもテキストに起こした方がいいのだが、
面倒だから。
近年、特にLeafビジュアルノベルを境に一部エロゲのテキストレベル、
言い換えれば文章レベルは右肩上がりに向上している。
これの原因を漠然と俺は考えていたのですが、
なんか今勢いづいているから書いちゃいます。
何故日本でアニメが隆盛を誇っているかという論で割と有力なのが
「日本では中々新人が映画界で自由にやらせてもらえないが、
アニメ・ゲーム業界だとそれが好きに出来て、その現状から
才能ある者たちがそちらへ流れた」というものがあります。


つまり、エロゲもしかり。既に一般向けゲームにおけるいわゆる
シナリオ重視の小説的なアドベンチャー系列は衰退しまくり、
現在は死滅に近い状態です。


売れ線でも何でもないので会社も作らせてはくれないでしょう。
ストーリー重視といえばRPGがあるじゃないか、という意見もあるでしょうが、
最近のRPGは斬新な演出だのムービーだのに目が言っていたりすることと、
RPGのスタッフが死ぬほど多いので、一人でシナリオを構成するのが困難であることや、
地の声などが使えない、あるいは多用できないというのもノベル志向の人間には不満になるでしょう。


その点エロゲーは。

  1. ひとまずエロければ売れる(公然たる事実)ので、それ以外のシナリオはかなりの融通が利く
  2. 小さい会社も多いため、メインシナリオ担当にでもなればかなり自分の好きな物語が綴れる。
  3. 「絶対家庭用ゲームじゃ通らないぞこんなバカシナリオ」が書ける。(oh! YES! ジョニーというゲームでフェラチオ星のフェラチオマンとか考えたヤツの発想に脱帽)
  4. 複数ヒロインがいることで、小説とは違いマルチなシナリオが書ける


こういった、昔ならばアドベンチャーゲーム作成の特徴だった事項が今は
18禁ゲームに移行してきているわけです。
つまり、逆に言うと今みたいに企業側も
「シナリオがよければさらに売れる上に家庭用に移植ができる」
などと気付いてしまった現状では、もしかしたらこの業界も
セールス重視の面白みのない世界になってしまうかもしれませんねぇ・・・


以上ですー。オチはねぇよ。