嘘だけど

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん読破


半端なく壊れた女の子に束縛されて抱擁されて依存される主人公が
嘘をつきながら難解な独白を続けていくうちに話が進んで
最終的にスッキリしたようで煙に巻かれたような感覚になる本。

どうしたって「嘘だけど」って主人公の口癖は
「戯言だけどね」を思い出すし、主人公の破綻故に起こる
ユーモアじみた常識外の言動とかもそのまんま。

でも、個人的に戯言シリーズより救いが少ないと思います。

抱きつかれているのに状況を客観視してしまう、
瞳に本当に自分が映っているかわからない。
ただ、「物理的には抱擁されている」

けど、絶対これは何かが違う。
幸せとは違う。

そういう感覚が読んでいて甦った。

・・・嘘だけど。


嘘だけど。


続編に手を出したくなる本ではなかったな、俺には。