いや、あんだけ長い原作のいいとこ取りで
一本の映画にまとめたんだから、堤幸彦は評価されていいと思った。
水嶋ヒロは思った以上に竜介!佐藤健も向井理もそれぞれイメージを全く壊していない。
特に平くんは好きだったからな。
中村蒼はサクに比べたらイケメン過ぎるけど、オーラはあったね。
ただ、サクと平くんは「BECKに必要な理由」が一番描かれていなかった印象。
平くんはもっと他のバンド引く手あまたなこと、サクは武者修行とか・・・
あると良かったけど尺を考えればこんなもんさ。
桐谷健太扮する千葉もただのキレキャラぽかったかなあ。
それでもギリギリロックバンドにおけるMC・・・みたいな葛藤は通じた。
俳優陣は原作イメージに忠実すぎてすごいなーと思ったよ。
スクール・オブ・ロックでもそうだけど、ギターの練習シーンのワクワク感とか上手だし、
あえて劇中で流す音楽の殆どはオリジナルにしたのもまあ、この場合悪く無いと思う。
何しろ劇中の「BECK」や「ダイニング・ブリード」より他が良い音楽!って思われたらダメだからさ。
ただ、コユキの歌声・・・もちろん、吹き替えにせよ原作ファンそれぞれが頭に浮かべる声があるとか、
天使の歌声に説得力がなくなるとか、言い分みたいなのはあると思うんだ。
んでもねえ、歌って欲しかったよね。
だって、曲とか形にした時点でもう原作のイメージとの戦いは始まってるじゃん。
特に最後のMOON BEAMSは相当いい感じにギターが響いてて、
歌詞が出るだけでもウルッと来た・・・
ってことは、これがあるいは正解だったのかな?とも思った。
まあ、あとは観る人がそれぞれ思ってください。
皆が「REVOLUTIONの音源欲しい」ばかり言うのはわかる、あれしか歌ってねえからなw*1
*1:千葉がヴォーカルなので歌ってる