ヤツはとんでもないものを盗んでいきました。

ニコラス・ケイジ主演「ナショナル・トレジャー」を
観ました。


んー、ベタなんだけどベタになりきらない不思議な感覚。
まず、主人公が冴えないw
経歴とか見てももうトレジャーハントの鬼!って
感じなんだけど、それを活かすシーンが少ない。


ダイ・ハードマクレーンも身体能力はあるけど
冴えないイメージは不変だよね?
あんな感じで。


もちろんお約束である何故かくっつくヒロインと主人公
(ただし、冒険などの危険な状況を
女性は恋愛感情と錯覚しやすいという科学的見地を
踏まえるとハリウッド映画の
くっつきかたは理にかなっているかもwww)



わかりやすい悪役、シニカルなジョーク。
冴えない相棒に前半サービスカット大目なヒロイン。


では、逆にこの映画ならではの味を。
まずは主人公の一族は代々トレジャーハンターなんだけど、
それに対して否定的な父親


だけどこの親父、「宝なんかない!」とか
叫びながらも暗号解読の時なんか超ノリノリで
クビ突っ込んでくるし、
芝居を打つ時も超活き活き。


血には逆らえないんですねー?w
そしてこの親父、おいしいところだけ
抑えた脇役と思いきや・・・


全然勧善懲悪じゃないです。
別に主人公側も敵側もどっちもどっちだと思うw


あと、パッケージとかすごい
インディージョーンズとか髣髴とさせるくせに
古典的RPGみたいなお使いシステム。


やれ次はそこへ行け、やれ次はどこそこだと、
地味極まりないんですよね・・・


なんか現代の宝探しって感じです。
なのに場所によっては急に古典的アクションw


さて、ラストについて言及すると・・・
実際こういうプロットならラストは
いくつか予想ができる。


1.宝を見つけて大団円



2.宝は見つけるが、結局闇に葬ることに決めて
宝物庫を爆破する。



3.宝はなくて代わりに文字とか彫ってあって
宝とはすなわち人の心であるみたいな、
なんじゃそりゃ!っていうオチ


いずれにせよ、そんなに後味は悪くないラスト。
安心してご覧になれますよ。


やっぱり今の常識だと
縛られることより自由を謳歌することが
もてはやされますから、
こんな風に宿命みたいなのに縛られるのって
ダサく見えるかもしれないけれど。


でも、たとえ人から受け継いだ夢だって。
自分のオリジナルの夢じゃなくたって。
問題はいかに眩しく輝いているかじゃないかな?


とあるマイミクさんが言っていた
「いかに楽をして金を稼ぐか」の
私の答えは『トレジャーハンティング』です!!



まあ、見つかればだけど。

ナショナル・トレジャー 特別版 [DVD]

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