He was my rock star

「今日は一日仕事でした」と毎度のように書くのもアレなので、
時系列で一日を追ってみるか、と思ったのですけど。
帰り道にふと文章が思いついたのですよね。
先にそっちを書きます。


ほら、作曲する人はフレーズとかを道を歩いている時に思いついて家に帰ってギターを
鳴らしたりするらしいじゃないですか。


俺の場合文章が沸いてくるのです。
「書きたいから書く」これはモットーなので、書きます。


高校の時、バイトはしていたものの給料日を過ぎてからのシフトインってことで
まあ給料がない上に忙しいという日々、連れに(まあ多分丸山だったと思う)
金がないとぼやいていたら、「ないならバイトしろよ」と
横から口を挟んできた男が彼だった。


その流れから何故俺たちが仲良くなったのかまで記憶がないのだが、
その日のうちに番号交換とかしたと思う。


で、授業中にHTMLとか書いてHP作成とかやったんだけど、
まあ今思えば拙いページだったが、彼はHP作成というものに面白さを見出したらしく
背景の変え方を俺に質問してきた。これまた当時の俺たちのレベルを思い出すと笑えるね。


そして彼はPCを買い、その頃クラスで爆発的に流行ったネットゲーも手伝い、
俺たちのPC仲間になった。これまた恥ずかしい名前だが通称チーム舞人って感じで。


修学旅行でも仲良く写った写真があるし、俺たちは高校三年の暮れまで多分
なんら言う事のない友達だったのだろうと思う。


正月からガンダム観ながら当時チャットもなくiモードでのメール交換で会話したりとか、
元ヤンの彼から中学時代の武勇伝を聞いたりとか、
互いにおいそれと他人に言えない家庭の事情を話し合ったりとか。


それに彼はとてもロックが好きだった。
俺だって洋楽をちょっとかじってる時期だったんで、
そっちでも色々なことを教えてもらった。


だけど、表面には出さなくても俺は多分彼に劣等感を抱いていたのだと思う。
彼は俺の10倍ケンカが強く、
俺の10倍女を口説くのが上手く、
俺の10倍音楽的才能を持っていた。


何より彼は天才型の人間だった。
HTMLなんて俺が追い越されるまで時間なんて要らなかったし、
彼が興味を持ったことであればPC関連であろうとも
俺など軽く飛び越えてしまった。
俺は全てを不器用に覚えていくタイプであり、だからこそ長期的に覚えていられるが、
彼は「覚えるべきこと」を的確に捉えて無駄なくマスターするタイプだったと思う。


勉強の面でも一夜漬けが「できる」人間だった。
俺は無理だから、眠いけどやろうなんて意思が欠片もない。
大体家庭学習が全く出来ない。生まれてから家で勉強したのは多分
小学6年の冬と大学受験前の僅かな期間ぐらいだと思う。


結局家できちんと勉強できるってことも才能で、
ヤツはそれで実際俺を追い抜いてきたわけで。
漢検も軽くパスしたし、情報処理の点数で俺を抜いたりもした。


そりゃ理論上は俺が一夜漬けすれば勝てたかもしれないが、
できないもんはできない。
俺には努力するという才能、細かく言うと家で
何してもいいよーって時に面倒なことなんて絶対出来ない、
そういう欠陥を抱えているんですよ。


けどそれでも表面的には上手くいっていたから良かった。
問題なのはこのサイトを昔から見ている人ならわかるかも知れないが、
受験の時のトラブル。


もう面倒なので気になる方は探してくれってことではしょるが、
アレで俺の劣等感は怒りと一緒に噴出してしまったんだなぁと今は思う。
実際アレは間違いなく向こうが悪いと思っているが、
あそこまでキレたのはそういう下地があったからというのも間違いない。


一度ウヤムヤになった問題も二年ほど前に噴出して今に至る。


まあ、こういうことを彼があの掲示板に現れたときから
書こうかなぁと思っていたんだ。


あの頃より俺は多少音楽に詳しくなった。
俺はギターソロを間奏と呼ばないヤツと会話がしたい。
リフってものを愛せるヤツと会話がしたい。
人生なんでもノリで切り抜けるヤツ、
家族って本当面倒だよな、って言えるだけの経験を背負ったヤツに、
いつかまた会いたい。


今なら多分水に流せる気がする。もっとも、
あの時俺が一年も許さなかったように、お前はもうどーでもいいかもしれんが。


あの時、確か「暴かれた世界」の引用で俺を批判したお前に
「確かめに行こう」で返した気がするけど、


今は「Swankey street」を捧げたいなーと思う。
ま、読んでないだろうけどねー。



僕らは間違いながら何度も傷ついたけど


Let's go swankey street.