歩み寄ってきたスポーツカーは、手を取って連れて行ってくれる

スポーツカーというのは、車が生まれた経緯と動機を考えた上で見ればむしろ退化している。
乗れる人員を減らして、運べる荷物を減らして、
過度のパフォーマンスを持たせている点から見て、だが。
↑は犀川(すべてがFになる、でも参照してくれ)的視点ではあるが・・・
そう考える人間も確かに存在するだろう。
で、そういった風潮のせいなのかどうかは知らないが、
昨今のスポーツカーは、社会に対して言わば歩み寄りのような姿勢を見せていると思う。

スカイラインV-35やフェアレディZ33、(ってどっちもニッサンだ)アルテッツァなど。
クルマとしての総合的な完成度は上がっているかもしれないが、
反比例するように面白さが下がっているというか。
そんな中現れたマツダRX-8。他のスポーツカーにも見られるように、
社会に対して歩み寄ってくるところまでは同じ。
燃費の向上、搭乗人数の増加、リトラの廃止などなど。
しかしRX-8は、その先なのだ。乗ってみた人間を虜にし、知らぬ間に
今までのスポーツカーがいた地平へ誘ってくれる、と思う。
非日常と日常の橋渡しをする存在とパンフにはあるが、
まことに的確な自画自賛であると思う次第。

もちろん、全ての人間が誘われるわけじゃない。
けど、少しでもスポーツカーに憧れが残っているなら乗ってみて損は無い。
きっと、自分が「どちら側の人間なのか」を知るリトマス紙になってくれるはずだ。


RX-8(*´д`*)ハァハァ