それまでもタイトルを観たことはあったにせよ、
キッカケはやはりマイミクの如月さんのツイートでしょう、
観て参りました「サカサマのパテマ」。
パンフ観てもその辺露骨に言及していないのであくまで僕の印象は、
「ラピュタが空から降ってくるならこっちは"空に落ちてく"だ!」
ということだよね。
この、「ヒロインの重力が逆転している」事以外全て王道というのは
大変に正解で、軸だけをサカサマにするだけでこんなに面白い絵になるんだね。
主人公が少年で、ヒロインがちょっと特殊な環境から来た人で、
悪役に・・・既視感があるから目立つ違和感。
上下が変わるってことがそのまま価値観の逆転の比喩になっているのも面白い。
男女ってやっぱり根本的に何かが全く違うんだもん、このぐらいの比喩でいいよ。
それでいてやっぱり21世紀に作られたストーリー、
素直に姫様と小さなナイトのストーリーだけに徹しない。
この辺はエウレカセブンなんかも思い出しますね。
「意地があんだよ!男の子にはァ!(スクライドより)」
やっぱり具体的に書きたくないです。
僕みたいに劇場で驚いて欲しいです。
名古屋ではパルコの上、センチュリーシネマで公開中です。
オタクが言うと説得力ないけど、本当に誰が観ても、
素敵なお話だと思いますので。
ただし、季節的にも絶対ギュッとしたくなるし、されたくなるので
相手がいない人はそこだけ注意して帰って枕でも抱いてろ!!
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- 以下にネタバレ気味に感想を
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あのね、序盤は守られるだけのヒロインが男の子を守ってあげる、
そんな「逆転」が今どきだし、好きだね。
ムスカを超えてサイコパスな悪役、良いです。人間臭い潔癖さと。
ヒロインと主人公がイチャコラしてるバックの負け犬の声がいい感じ。
上下で抱きあう構図、いいよねえ・・・。ちょうど顔と顔が近くなるもの。
男女の愛って自分の地面をしっかり踏みしめながら、
上に向かって手を伸ばして決して離さない、そういうことなんだよね。