POLYSICS活動休止に対して思うこと

http://natalie.mu/news/show/id/25573


要するにカヨが3/14の武道館を最後にバンドを抜けて、
バンド自体もしばらく充電期間に入ると。


今年は特に自分の知ってるアーティスト、好きなアーティストが
解散、脱退、訃報の知らせを伝えることが多かったかなあと。
(言い回しが微妙なのは色々なニュアンスを入れたかったからです・・・)


バンドにおける鍵盤のポジションというのは、自分のイメージで言うと


・バンドサウンド*1+鍵盤


・リズム隊の上で双璧としてギターと鍵盤


このいずれかであることが多いんじゃないかな。





別に前者におけるキーボードがオマケというつもりは全くないのだけれど、
キーボードがないならないなりに聴ける音楽をつむぎだすタイプだと思う。
たとえば自分の好きなバンドならBEAT CRUSADERSGRAPEVINE東京事変とか、かな?


曲で言えばピロウズのThank you, my twilightのような。


対して後者というのは完全に鍵盤が二本柱の一つ。
たとえばAPOGEEであり、サカナクションであり、
フジファブリックであり、ハヤシヒロユキ
「ハードロックサンダー」で影響を受けた
"あの時期のDeep purple"であったりすると思う。


言うなれば「どっちがリードかわからないツインギター」みたいなもんで、
この構成が生み出す曲のバリエーションの豊富さ、
アドリブの凄さというのは半端じゃない!!


POLYSICSというバンドがそのどっちなのか、
ということは明言するまでもないわけで、
カヨはハヤシヒロユキのギターに対するキーボードとして、
弦音に対する電子音として、エモーショナルの権化に対する
クールビューティとして、あらゆる意味で双璧であったと思う。


一つの柱が欠けたら少なくとも元の形は保てない。


違う何かになる。もちろん、ファンも本人たちも
それが単なる変化じゃなく、進化であることを目指す、期待する。


ただ、実際どうなるかだけはわからないからね。




「今迄だってメンバーは抜けたり入ったりしてるのに二期なの!?」
って声もあるし、それはわかるのだけれど、
リズム隊はバンドに不可欠であり、サーフィンのベースがフミにしかできない、
YOU-YOU-YOUのドラムはヤノにしかできない、それらは間違いないことなれど・・・


抜けて「新しい期が始まる」と感じられるのはバンドそのものと言える
ハヤシヒロユキでないならば、カヨしかないだろう。


「武道館をとんでもなくクレイジーな空間にするぜー!!」と
勢い込んでいたハヤシの胸中に、まさかこんな想いもあったなんて。


「ポリのライブだから涙はなく見送りたい」という声もたくさんある。
それこそPOLYSICSの、あるいはカヨの望んでいる形なんだと思うし、
僕らはそれを目一杯クレイジーに見送るべきなんじゃないだろうか。


We are POYSICS


Leader HIROYUKI HAYASHI


Synthesizer KAYO


Base FUMI


DRUMS YANO






We are POLYSICS

*1:多くの場合スリーピースサウンド