今週のお題「私がブログを書く理由」
どうしても「○○の理由」とか問われるとくるりネタ使いたくなるやつ。
一つの結論を決めて書くのもいいな、と思ったんだけど、
何しろはてなダイアリーとの付き合いも10年は軽く経っている訳で、
そうなると理由なんて百個とは言わずとも移り変わっているもので。
だから色々徒然書きます。
高校生の頃、デザインセンスについては壊滅的ではあったけれども
HTMLの初歩ぐらいは書けたのでWebサイトを持っていました。
今はISPとの契約切れに伴い消えておりますが。
ただ、絵が掛けない。曲も作れない。
そうなるとコンテンツは「日記」しかないわけです。
当時は侍魂などのテキストサイト全盛期、あるいは戦国時代。
自分もご多分に漏れず黒バックに白テキスト、
フォント弄りというフォーマットでやってました。
ネタはクラスメートの失敗談とか。修学旅行で首吊った男と止めた俺達の話とか。
その時はおそらく、クラスメートのために書いてたんじゃないですかね。
たまにチャットルームでお会いした人に見せて感想をもらったりもしてたけど、
サイト名にModerateと付けたように、内輪でウケるための文章。
それが、確か当時の検索ワードは「ドラベース」だったと思うけれど、
はてなダイアリーとの出会ったわけなんですね、まず普通に書いて見栄えが良いっていうところに惹かれました。
自分のデザインセンスの限界なんてとっくに気付いていたし、そこに凝ることは目的ではないもので。
一般的なブログなんてゼミの企画として持ったことはあっても基本的に殆ど触らないので
はてなの独自性とかピンと来ていないんですが、mixiすらない時代に、
気軽に知らない人、かつ趣味が合う人を探しだしてコンタクトが取れる、
それはやっぱりそれまでのBBS主体のコミュニケーションとは一線を画してた気がするな。
そうなると想定する読者がクラスメートから、「知らない人、でも趣味は割と合う人」に変わるんですね。
あと、検索エンジンに引っかかる可能性も飛躍的に向上しているから、そこからまた広がる読者層。
なんて言うか、織田、豊臣、徳川の天下餅じゃないですけど、
はてなダイアリー、mixi、Twitterという遷移で自分のネット上の振る舞い、立ち位置が確立された感ありますね。
どこでも私のやってることは書くことに尽きるんですが。
で、話は戻りますが、はてな以後はピロウズ(カタカナ表記を登録したのは多分僕じゃないかな)を始めとする
「俺は何が好きか」を書くことにシフトしていった気がします。笑いを取ろう、というスタンスだった時とはここが違うかな。
今でもTwitterじゃ文字数足りないからライブレポはmixiかはてなで書いているんですが、
僕は結局自分の生きた証を残したいんだと思います。Last.FM、Instagram、Foursquare辺りが好きなのは、
全て自分が何処で何をしたかが残るからなんじゃないかな。
ブログも結局、自分がその時何を考えて、何を愛し、それをどう吐き出したかの記録だから書いてるんでしょうね。
mixiもここも、好きな人が読んでると知ってた時はそっちに媚びたりとか、
喧嘩しているときは当て付け書いたりとか、割と低俗なこともしてたけれど、
極めて都合よく書かせてもらえばそれもまた「書くことが生きること」ってことだと思いますし。
もうひとつ、昔読んだ空の境界で「根源」という話が出てきたんですけど、自分の根源の一つは書くことなんだと思います。
大嫌いな仕事*1ですら
メールや報告書を鮮やかに書いた時なんかはカタルシスありますので。
ミュージシャンが曲を生むように、イラストレーターが鮮やかな表紙絵を書くように、
僕もこの世界に生まれた短い人生の中の僅かな輝きをここに留めたい、きっとそれが僕の理由。
*1:今の仕事内容が、と言うより働くことがキライなんで