王様のいないこの国で

東のエデン」という作品は2011年が舞台。

いくつかの点でやはり「先見の明」を感じる。

既得権益にしがみつく「上がりを決め込んだ」おっさんたち。

自分らが死ぬまで持てばいいってどこかで思ってる。

世界からの信用は落ち、国際社会での立場は危うくなっている。




もちろん現実はアニメではないのです。

「迂闊な月曜日」とは違い、この震災はたくさんの人の命を奪った。

だから、東のエデンみたいに退屈な日常が壊れたことに

わくわくするような人種は(残念ながらゼロでないとしても)いない。

ただ、この二週間の出来事を年表に載っけて

去年の俺が見たら何のアニメの設定だ、とか思っただろう。


王様のいないこの国で、滝沢くんのいない現実で、

なんだかちょっと試されているな、と感じる。

まだ生活に余裕がある人、日常の形が保たれている人は

少し「東のエデン」に触れてみても良いかも知れません。