帰り間際

真面目なお話を拝聴する。


曰く


「精神的な調子が戻るまで療養。」



「上司の言い方がショックだった。」


「口頭じゃなく紙で注意された。」





弱者こそ強者になる。
平和な時代ってそんなもん。


「弱いものの気持ちがわからないのですね」
って話になるのかもしれないけどさ、


あんたらの言う「強者」の気持ちって理解しようとしてるのかな?


って気がするよね。



でも、そんな空虚な、聞いててイライラする話の中にも二つ良いことがあった。


一つはやっぱり怒鳴るのは会話の最後の手段にすべきであると理解したことと、
さらに一つは俺に対する印象が二人の人間で違う理由の一つは多分、
いかに他方が俺の言葉を耳に入れているかの違いではあるまいか、
という仮説を立てるに至れたことである。