もうひとつのMONSTER―The investigative report (Big comics special)
- 作者: ヴェルナー・ヴェーバー,浦沢直樹,長崎尚志
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2002/06/01
- メディア: コミック
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当時はまだ6巻程度までしか出ていなかったが、
毎巻が終わるたびに続きを読みたくなる衝動が必ず襲ってくる、
それはまさに「モンスター」と呼ぶに相応しい作品だった。
綿密に描かれるドイツという国の街並み、病院、大学、商店。
食事、生活、犯罪。
そこに心理学めいたものとアクションとミステリーをぶち込んだのが
YAWARAを描いた浦沢直樹となれば。
完結してから3年経ったか?といったところだが、
今でも俺に読みたいから貸してくれという人は後を絶たない*1作品である。
そのそもそも難解な作品を別の側面から見た、
まさに文字通りの「サイドストーリー」。
本編を読み返すほどの気力もないので
俺としては記憶の糸を辿りながら解読する他はない。
作品を通じて甦る事件の記憶。
懐かしいエヴァ・ブラウン、ルンゲ警部、ドクターライヒワイン、
そしてもちろんドクター・ケンゾー・テンマ。
ようやく半分近くを読み下したばかりである。
こうして間にインターバルを入れないと読了できない辺りに
年齢的な衰えも感じる秋の夜。
そして活字を読んだ後、俺の思考は必ず
こういう理屈っぽいラビリンスの中に迷い込み、
こんな文章を綴ってしまう。
*1:何故かDEATH NOTEと並んで女性ばかり