久しぶりに人文系

本来得意科目は史学、文学あたりですから・・・
さて、小説の授業でした。
芥川龍之介南京の基督
んー、南京つうことで思い浮かぶアレについて
触れて欲しくなかったのに教授はわざわざ補足を。
教授は発表年が南京事件よりも前であることから
芥川は南京事件を知りえなかった、
知っていたらこんな小説は書いていない。


そういう論だったわけだ。
で、彼が言うには「小林なんとかって漫画家などが
南京事件はなかったと戯けた事を言っています」


から続けて言う根拠というのが、
広辞苑などの権威ある辞書に事実として掲載されているからです」と。
これらに誤植は許されないためです、と。


しかし、国内での言葉の定義や事件が事実と異なるならば
すぐさま訂正も入ろうが、「周辺諸国への配慮」をしなければならない
南京事件がそうそうクリアな形で結論付けられるだろうか?


彼の理論は文学者としては一理あるが、
史学の見地から見れば史料批判という原則を
大きく蔑ろにしたものであり、
賛同しかねるかなと。


ただ。高校生の時みたいにそれだけで憤るほど
もう青さも勢いもないので、
今はホントわからんなぁというスタンスです。
ただ、便衣兵に対する裁判なしの殺害を
違法とし虐殺とみなすのはあまりに
戦地の状況を無視した考え方だとは思います。
一応ウィキペディアでも読んでみてください。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E4%BA%AC%E5%A4%A7%E8%99%90%E6%AE%BA%E8%AB%96%E4%BA%89


で、まあ読み進めていくうちに
「夜な夜な客を相手にし」みたいな記述があるわけだが、
「さて、主人公はどんな職業でしょうか」と
女学生に詳細に解説させるのはどうなのか。


あくまで「講義の用語解説であり
セクハラなどではない」という主張だろうが、
それこそ配慮が必要だと思うんだけどなぁ。


と、グダグダ書きましたが基本的にこの教授は嫌いではないので
これからも受けると思います。教科書買ったし。


(上記文章内に、
「付け加えるなら南京事件自体
東京裁判まで話題にも上っていませんからね。」)
と書いておりましたが、
世界的には既にデイリーポストなどで報道されています。
よってこの記述はご指摘の通り誤りだと思いますので削除しました。
しかしながら、私のイメージとしては
芥川龍之介が生活していくうえで知りうる話題となったか」
だったため、このような記述をしたことも付け加えます。