サンタクロースが歌ってくれた【ホンの少しだけネタバレかも】


池袋サンシャイン劇場にて観てまいりました!!!

んー「また逢おうと龍馬は言った」にしてもそうだけど、
プロットがまず独特と言うか、発想がホントにすごいと思う。

芥川龍之介江戸川乱歩が知り合いだったら?

というだけでも一つシナリオが作れそうなところを、
そういう設定の映画があるとした上で、それを観に来た
観客を巻き込んだドタバタに仕上げるセンス。

そういう荒唐無稽とも言える設定だけど、
導入から観客の感情移入のしやすい
もってき方をしてくれるので、グイグイと
引き込まれるし、ベタなツッコミにも乗っかりやすい。

随所に演劇らしい演出、音楽、照明が丁寧に施されてて、
登場人物に関する内輪ネタも嫌味がないと言うか、
すんなり受け入れられて・・・

それでもあえて言うところがあるとすれば、
これはもう好みの問題だけど、
「龍馬」の方が終わり方が冒頭の伏線的なものの
回収にしてもそうだし、上手くまとめていたのに対して、

すんなりと終わらせたラストが、ちょっと
呆気無さを感じてしまったかな。

特に真ん中の時計、ほぼリアルタイムに進行して、
そこがハラハラ感を煽るのに一役買っていたのだけど、
故にエンドが見えていた、というのもあまり好きなところではない。

これはもうただ気に入ったかどうかであり、
些細な話だとは思うんだけどね。


また、今回お問い合わせさせていただいた
キャラメルボックスのスタッフの方々の対応は
どれも本当に丁寧なものでした。


ネット全盛の時代、下手な対応はコピペされて
悪評を生みかねないというところはあるにしても、
気持よくやりとりができたことをここに特記します。


近江谷太朗さんの誕生日で土曜日満員御礼ということもあって、
カーテンコール長めでした。


近江谷さん


「感謝の気持ちより皆さんの膀胱が心配なので心を鬼にして言います。

『とっとと帰ってください。』」


愛のあるセリフだよねえ。

演劇ってやっぱりチケットも高いし敷居の高さを感じていたけど、
んー、ただでさえライブ貧乏なのに、キャラメルボックス
引き続き追いかけていきたい「演劇集団」だと思いました。