『心が叫びたがってるんだ。』のスッキリしないところ


仕方がないんだけど、所要キャラ四人とはいえ、
成瀬順と坂上拓実にやはり感情移入しやすい作りになってるわけだ。



観てる方も当然この二人がくっつくの?くっつかないの?となるわけだ。


それに比べるとそもそも仁藤菜月、田崎大樹の掘り下げ方が足りない。
仁藤なんて汚い部分の描写も少ないから余計に魅力がない、ただの優等生みたいになってる。
嫉妬の描写は細かくて丁寧ではあったけど。



だから、別にメイン二人がくっつく必然性はないと思うの、
まあ「気になる人がいる」→「うん、知ってた」で一度フラレて終わる、と。


仁藤と坂上もどうなるやら・・・みたいな。


そういうラストなら良いかなと思うんだけど、
唐突に仁藤に「俺と付き合えよ」とか言い始めた(シモネタ入り)田崎が
特にそういう描写も少ないままで「今から成瀬に告白してくる」と言われても
「頑張れ!!」より「は?失恋したてだと狙いやすいから?お前下半身元気だな」ですよ。
「来週から部活再開するし」とかなんかコクれるうちに!なだけに聞こえますよ。


何か高校生なんてそんなもんと言われりゃそうだけど、そんなリアリティなくても良いでしょうよ。



で、なんだかこれまた付き合ってたんだかどうなのかどこが良いのかイマイチ見えなかった仁藤に
感情移入対象だった坂上が未練タラタラされてもこっちにゃ良さがわからん。



なんかね・・・それなら母と娘を、祖父母と孫なんかを最後に持ってきた方が良かったよ。


そんな俺の心の叫びでした。