NHKにようこそ!

NHKにようこそ! (6) (カドカワコミックスAエース)

NHKにようこそ! (6) (カドカワコミックスAエース)

・・・っていうか限定版なんて出てたのかYO!!!!!



働く気が起きない若者。
二次元しか愛せない若者。

なんだかんだで愛を信じてみた若者。

信じてて良かったその瞬間から行き着くまもなく
目が点になるような女の子の発言。
「はぁ?なんだそりゃ!」
いい、実に良い台詞だったぞ山崎。

昔幻想にしがみついて「現実の女なんてみんなクソですよ!」と
言ってた時より一回りも二回りも
大きくなったけど結局・・・

まあ、世の中そんなもんです。


真の愛とか見つけちゃった気になってから奈落まで
射程距離15センチってところ。

今の状況のままじゃダメだってわかってるけど、
抜け出す方法だってなんとなくわかってるけど、
何もやらない。

やりたいことがあるって言ってみるけど
深く考え出すと本当にそうだったか自信がない。

そこに理由なんてあるのかもわからない。

甘い話はたまに転がってて、初めは自制心や
「上手くいくわけがない」って思いから無視するけど、
心が弱った時に飛びついてしまう。

でも当初の予感通り、ただ弄ばれてただけだったり。

結局自分が何も持っていなかったことに気づく。

わらをもすがる思いで身を寄せた
相手には簡単に見捨てられる。

自分がここに立っているのは紙一重だなーって思った。

NHKにようこそ!は決して
ただのフィクションじゃないんだよね。

生々しいけどリアリティとは違うような。
自分の中にあるダメな部分の顕在化っての?

愛と夢と希望が自分にないと思うなら読んでみろと。
きっと「あ、やっぱねぇわ」と思うからさ。

でも不思議と読後感は悪くない。
逆説的には世界は美しい気がするから。