ぴあフェスに行ってきた

実は・・・というほどのこともないのだけれど、
10年前にも同じ場所の同じフェスに行ってるんですよ。

http://d.hatena.ne.jp/fuga_maito/20070916#p1


別に、「だから今回も行こう」という経緯ではなくて、単に夏フェスの中でメンツが気に入ったので。

10年前は行きも帰りも新木場駅若洲公園を徒歩で行き来したわけだが、
もうね、年齢的に無理ですから・・・しかも旅行かばんも持ち歩いてますから・・・と思っていた、ホントに。


がしかし、個室で用を足したくなり、かと言って新木場駅は人だらけで混んでおり、
仕方なく離れたコンビニまで行ったら・・・それが会場の方向で。
戻るのに10分かかると。それだったら会場まで30分歩くか・・・という、
無駄を嫌がりもっと無駄なことをする自分にありがちなやつ。


道は単純なので本当に単純な、悪く言えば何もない工場だらけの湾岸地帯を
抜けてボート練習場やゴルフ練習場なんかを通り、ようやく会場付近。

人がたくさん並んでいるので僕もついってたらね・・・
この人達はシャトルバスから降りた後にリストバンドを交換した人たちだったみたいで。
僕は入り口まで付いてから係員に教えられてまた来た道を戻る羽目に。


まあ・・・普通はバスを使うだろうし・・・しかしもっと早く
誰かスタッフが注意してほしかった気持ちも・・・あったので
「え、戻って交換したらまたここに来るんですか」つっちゃったよね。


勿論おとなしく言われた通りにしたけれどね。
というわけでBLUE ENCOUNTはまともに見れていません。
ただ、ジャイガの時より音が良かった気がします。


DADARAYTSUTAYAでしっかりミニアルバム3枚借りて予習しておきましたが、
音源通りおしゃれだなーっていう印象でした。川谷絵音上皇院政って感じしますけどね。


キュウソはいつも通りと言うか、遠巻きに眺める感じで。
この辺から「このフェスもアーティストの写真撮影するやつがゴロゴロしてるな」と思い始める。

まさかここで「清水音泉ぶっとばす」が聴けるとは。
どうやら原曲の歌詞が飛んだからこっちを歌ったとのこと。
清水音泉に対する愛と信頼を感じますね。


BRADIOは連れと乾杯タイムのためパスする。


KANA-BOONはバトンロードをBORUTO本編ともども凄く気に入ってるので、
ようやく聴けたー!という感じ。別に遠くからメンバーを見るより
人が密集してないところで楽しみたいのでPA後ろで観てた。

フルドライブやないものねだりも好きな曲なので嬉しかったな。
結晶星がなかったのは残念だけど、フェスでしか観たことない分際で贅沢は言うまい。


盗撮はいた。


シルエットを聴きながらパスピエへ移動。


こちらもライブハウスサーキットやツーマンライブ、
フェスでは何度も何度も観ているのに
ワンマンでは観たことがないというバンドですね。


今回はドラムがサポートにになったこともあるだろうけど、
ライブで聴く度に変わっていくチャイナタウンが私は好きですね。


クリープハイプ。最後に見たのはいつだか覚えていない。
予定調和と言うか何かしらのノルマつうか
割り切りを感じるHE IS MINEは置いといて、
夏だしラブホテル聴けるのは普通に嬉しい。


そして、映画「帝一の國」のエンドロールを観て「弾かんのかい!!!」
となったあの時から僕は「イト」が好きなんで!!そして失礼ながら次のGRAPEVINE
しっかりと観たいのでイトが終わってすぐに移動。

勿論盗撮してるヤツはいた。


この次が森高千里なのでオレンジの森高千里Tシャツ集団が既に結構いました。
ただ、流石なのかあるいはオレンジの方々がある程度遠慮していたのか、
最前列だけはTRICERATOPSタオルをかけたこれまたガチ勢がいましたけど。


ベテランバンドには少し珍しいかもしれない、セッティングは田中和将含めて全員。
それを終えて袖へ戻るときに田中「よろしくお願いします」「オレンジTシャツのみなさんもよろしくお願いします」
これにはオレンジの皆さんも苦笑。こういうの結構フェスでは大切だよね。


ArmaからスタートしたGRAPEVINEの今日のライブ。
そこから王道とも呼ぶべきスロウへ。


「大ヒット曲、スロウでした〜知らない人はモグリですよ?笑」


後半部分はフェスらしいユーモアと言うか。

風待ちや光についてなど、新曲もあったけれど王道で勝負するセットリストでした。素晴らしかった。
また、最初からずっと一人で手拍子してる森高千里ファンのおじいちゃん、最初は正直「手拍子いらないのにな」
と思っていたのだけれど、それが風待ちになるとオレンジTシャツの人たちがエアドラムしたり手拍子したり、
なんだかその光景がとても良いな、と思いました。そして10年前もここで風待ちやってるんでね、それを僕は思い出して。


物足りなさを感じるぐらい完璧な時間でした。贅沢言えばアンチ・ハレルヤや真昼の子供たち聴きたかったかな。

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満足感を抱えたままゲスの極み乙女。へ。復帰後は初めて。
そんなに達磨林檎が好きじゃなかったのでセトリ的には普通。
去年の休止前に見た最後のライブであるRIJFの時に感じた凄みまではなかったけど、
やっぱりいいバンドだなと思いました。あ、新譜も某東京は好き。


アウトデラックス出演の話から「今日はKANA-BOONもいるし」までは面白かったが、
そこから多分KANA-BOON側に配慮しようと中途半端に庇い立てするみたいになってから
またネットニュースになりそうだな、みたいな話になってた。
そういうところが川谷絵音らしいとも言えるか。


盗撮はいた。

そして森高千里。今タイテ見て知りましたけどロゴ的なものはないんですね。
Tofubeatsの時もDJトラックとボーカルというスタイルだったので別にそこに文句はないけど、
実験的すぎるでしょうよ・・・あれは。あとからゴッチも少しMCで触れてたけど。
王道ナンバーのヒットメドレーをやる必要はない*1が、
しっかりと歌を最初から最後まで歌う曲のほうが少ないままで野外フェスで「あなたは家にいたほうが良い」ってフレーズを
延々流されてもねえ・・・


一応検索してきた人向けに書いとくと森高千里自体は好きです。
ロックン・オムレツで育った世代だしね。生脚だったらなお良かった。


そして最後の食事を終えまして、荷物もだしておいて、
TRICERATOPS!


フェスでセッティングが中々時間までに終わらないパターンは
トライセラで何度か見た記憶があって、袖に戻らずに「よし、やるか!」
って始めた時もあったんだけど、今回は自分らで「ひゅおおおおおん・・・NEXT ARTIST IS...TRICERATOPS!!」
ってやってて、でもそれがギャグみたいなのにカッコよくて、なんつーかやっぱりトライセラトライセラよ。


そしてFEVER。最後に見たのがダイナソーロックンロール二日目で、アンコールの最後の曲がFEVERだったから
凄くシームレスに再会ができた気がして。もしかしたらツアーで披露していたのかもしれないけれど、
この日は鍵盤アレンジのifも聴けた!!!!んだけど。ここでメガネ小太り、タオル頭に巻いた連れとの二人組。
小太りがiPhoneで静止画バンバン撮影、ifは欲張りにも全編録画しようとしてスタッフに止められる。


その後、演奏中にLINEで隣のそいつなのか知らないけど画像を送ってニヤニヤ。
それ自体にも勿論凄くイライラしたが、その後ろのヒョウ柄みたいな変なパーカー着たやつも撮影。


ジャイガの時もそうだが、確実に、Facebook、LINE、InstagramTwitter
画像や動画を挙げて人に見せることが簡単になり、承認欲求を満たす手段として確立されたことが
多分主要因なんだろうが、フェスやライブの盗撮がもうカジュアルになりすぎてる。


本人は「決まりはともかく別に人に迷惑かけてねえし」ぐらいなのかも知れないが、
自分に直接被害がなくても目の前で空き缶投げ捨てたりポイ捨て見たら嫌だろ?
まあそういう人種は別に嫌じゃないのかも知れんけどな。


ライブ中に目の前で違反どころか違法行為されたら気が散るだろ?
そもそも暗くなるとそのスマホのライトも腹立つだろ???


まあそういうクズには自然に理解するなんて無理なのだ。パリピはライブ自体を楽しむことと
同じぐらいかあるいはそれ以上に人に見せて自慢したいのだ。写真自体というより「フェスを楽しんだ私」を。


だから、本当は主催側が注意を強化しないといけない。揉めたらそれこそ周りに迷惑になるけど
画像と動画の削除を目の前でさせなきゃいけない。勿論クラウドに即時バックアップなんかもあるだろうが、
「盗撮行為をするとめんどくせえことになるリスクが高い」と思わせないと畜生にはわからない。

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話がそれた。TRICERATOPSのライブはそういう盗撮小太りの存在を差し引いても素晴らしい夜だった。
特に東京の空の星は見えないと聞かされていたけど、スターライトスターライトは夜空の下で見えない星が見えたのだ。


そして、そうじゃないかな、とは思っていたけれど10年前のこのフェス、
バインとトライセラが出ていて、今日も出ているのはこの二組だけなのだ。

10 years ago


そしてそこまで書いておきながら申し訳ないが、
全員合唱になるであろうトランスフォーマー
口ずさみながら私はアジカンへ向かった。

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アジカンはジャイガと同じセトリならアンコールで帰ろうとしてたけど、
ブラッドサーキュレーターやった時点でテンション最高潮だった。


で、本編でソラニン消化されてからの「今を生きて」。


ってことはアンコールは・・・!と帰るわけには行かなくなり、


期待通り「君という花」で締めました。


いくら後方とは言え「つまりただそれ」コールがないのは逆に寂しい。
でもまあジャイガでは聴けなかったからね。



盗撮がせめて視界に入らないようにしようと前に行くと
また盗撮してて、また前に行くと・・・繰り返し。


もう「フェスの客なんてそういうもん」と盗撮行為自体に慣れなければならないのか。
まあ、アジカンに限ってはワンマンでもそういうカスファンがいたのだが。


ブログは後に残るので、ネガティブなことは残さない手もある。
だが、感じたことをキレイなことだけ残したくはない。


また、アーティスト名などで検索して読んでくれている人が
万が一にも盗撮の当事者ならやめてほしいし、
知り合いで親切のつもりで動画や画像を送ってくる人がいたら止めて欲しい。
少なくとも撮影した友人の後ろの人達の中には
少なからず不快感を覚えている人がいると知ってほしい。


キレイな写真なら大抵公式のレポートで上がるはずだから。




"短い夏がそこで粘ってんぞ"

そんな一日が、俺の夏フェスが終わりました。

*1:大塚愛PUFFYなんかもそういうことをフェスでしない