それは『COWBOY BEBOP』

ジークンドー
浪花節
フェイフェイの謀略
アインの可愛さ
ラディカルエドワードのハッキング。
ソードフィッシュの描く軌跡、
スパイクとビシャスの因縁、
菅野よう子の音楽、
ジュリアの儚さ、
チャーリー・パーカー
ビバップ号で作られる不味いメシ。
毎度お馴染みBIG SHOT。


どれが欠けてもビバップではない?

いや、欠けたり、また歪にくっついたりしながらも、Netflixのそれは、
紛れもなくCOWBOY BEBOP


懐古と言われても、ホントに楽しく観ております。

今8話かな。

真祖の姫の凱旋

月姫リメイク、少し時間がかかったけど終わった。

閑散としたブログなんだからネタバレ全開で良いかなと思うけど、
検索のサジェストで不意に食らわせる可能性もあるし、断片的に。



『お前さん…スカート…あの頃に戻ってるじゃないの』
『うわ、この音楽はエヴァへのオマージュを隠そうともしてない』
『え、結局何者なのあのキャラとか、あのキャラ。語源はアラクネあたりですよね?蜘蛛系、あいつの仕事では?』
『俺も真アルクエンドを待ってるぜ。』
『ああ、FGO出るならこの武器だとアーチャーだな、こっちは文句なしバーサーカーだなとか思ってしまう自分が嫌』
佐々木少年バージョンを読み直したばかりだったから、「この時アルクが嬉しそうに跳ねているんだな」の想像で泣いて、そのシーンが実際ちゃんと描き直されててまた泣いて、大好きっの連呼でポロポロ泣いた』

『シエルルート最後のアルク、どう見ても可愛すぎるので今から乗り換えても良いだろうかと思った』

『ロアの願いはなんだったのか、設定として知っていたけれど、キャラとしてつきつめたらああいう展開すら有りになるんだなあ。嫌いじゃないなあ。むしろ熱いなあ。』



結局、どんなルートを通ろうが、
アルクェイド・ブリュンスタッドにずっと魅了されているのです。


月の裏側に俺たちを連れて行くまで死ぬなよ奈須きのこ
私たちを殺した責任、取ってもらうんだからね。

鬼滅の刃を読破した(ネタバレする)

今の時代、SNSが面白い作品のアンテナとして有益であることは否定しようもない。

 

けど、その分ネタバレをバカみたいに喰らいやすくもなった、特に人気コンテンツは。

いや、SNSつーか、Twitterですね。

 

直接ネタバレするような人をフォローしていなくても、

リツイートだったり、複数の作品の共通点としてついでみたいに鬼滅の刃のネタバレ出てきたり、

人気作品ってこうだよなあと思いつつ。

 

今回も完結に際して名シーンはこれだったとか思いっきりやってくれるんですよね。

 

なので朝からそういうのを見た私はさっさとTwitterのショートカットをスマホから消して、

電子書籍で全巻バシッと買って読みました。

 

さらっとまとめるなら、

皆が長い時間と世代と命を懸けて受け継いできた想いが一つの渦になって紡がれる、

そういうスケールの大きな傑作でしたね。

 

なんか、『人気があるからとダラダラ引き伸ばさない』ことを評価する声をヤフコメなどで良く見ましたが、

むしろお館様が襲撃されてから性急にドタバタと終わった感のが強い。

 

いや、ある意味一進一退で『ダラダラ』戦いが続いていた経緯があり、

そこに炭治郎と禰豆子がパワーバランスを壊したから

時計の針が一気に進んだ、そういうこと、と言われたら納得できなくもないんだけど。

 

ただ、もう少し各キャラの関係性とか丁寧に描く余地はあったのかな、と。

 

善逸と禰豆子とか、カナヲの心の変化とか。

 

アニメはその辺を補完しながら上手く完結まで描いてほしいですね。

 

あと、柱たちもお館様も何か企んでるやつが多いんだろうなと勘ぐってたのは申し訳ない。

一人ぐらい鬼に寝返るとかスパイがいるんだろうな、とか(笑)

 

この辺からなんかふつふつと溜まってた気持ちです

 

そろそろ芸能人が鬼滅の刃のコスプレした、

芸能人が鬼滅の刃を観てない話をした、

変な文化人がが鬼滅の刃批判した、みたいなニュース要らないですけどね。

 

山田道子が『説教臭い』と槍玉に挙げた『心を燃やせ』、本編では随所に思い起こされる言葉なんですね。

自分に対する奮起を促す言葉であり、煉獄杏寿郎の遺した言葉でもある。

『男もしんどくない?』なんて旧来の男らしさ女らしさをなくしたい向きにはウケないのはしかたない。

 

つーか、『鬼滅の刃が流行っているのは世の中が困窮したからだ』みたいなバカみたいな論評だけ世に出てきて、

鬼滅の刃が流行るということはまだ男の子の矜持というものが失われてないからだ』というのは表に出ないんだから偏ってるよな。

 

もっとも、そんな『男最高!マッチョイズムバンザイ!』みたい論評が世に出たところで、

禰豆子やしのぶ、くノ一達の活躍がある様に、

体格的なハンデや性別なんて関係ない、あるいはそれを長所に変えた強さをしっかりと描いているわけで、

そこを見落とした浅はかな語りになっちゃうんですけどね。

 

同じぐらい『今の世の中が行き詰まっているからこういう作品がウケる』が浅はかだとも思いますが。

 

『男の意地』みたいなものが前に出るフィクションにはあっても良いと思う。流行っても良いと思う。面白ければ。

 

ジェンダーレスな作品が流行っても良いと思う。面白ければ。

ターミーネーターニューフェイトは不自然に女性を前に出して『面白くなくなった』から好きじゃない。

https://front-row.jp/_ct/17413956

エンターテイメントは何とか論的な正しさで判断するものではないと思っているので。

 

シンプルに面白かった作品をシンプルに捉えないことに対してダラダラ書いてたら全然シンプルでない文章が出来てしまった。

 

来週からも心を燃やして生きていきます。

 

あ、サイバーコネクトツーのゲームも楽しみだな。

 

 

 

 

 

 

この情報氾濫時代でもサプライズはある

屍人荘の殺人を観た。


完全に予告編詐欺だった。

こう、的はずれな推理合戦が繰り広げられる
ゆるふわミステリーだと思ってた。
ポスター見てもポップなPerfume
の主題歌聴いてもそう思ってた。


そしたら醍醐味を削るので詳しくは書けないし
別にネタバレしてまで深いことを書く理由もないが全然違った。



いや、本当に難しい。

時間の無駄と言ってしまうとそれも違うんだ。

やたら劇中歌が豪華(原作を改変してまで使う情熱)だったり、
ミステリー部分もないわけじゃないが犯人当ては優しかったり、
最初に期待してたコメディ要素もあるんだ。
更にいうとミステリーに対するメタ要素もある。

そして、随所に『浜辺美波がカワイイ』ことによるブーストがかかってしまっている。

気づくと浜辺美波が可愛いのでなんか面白い映画を観てる気になる。

そして驚愕のラストシーン。

暇な時に是非観て、それぞれの感想を抱いてほしい。
でも『浜辺美波カワイイ』だけは共有出来ることと思う。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン

一つ前のエントリでNetflixに入ったと書いたと思うんですけど、

Netflixにはヴァイオレット・エヴァーガーデンも配信されているわけで。

 

けいおん厨だったものの、境界の彼方は肌に合わず、

氷菓は楽しんだものの聲の形は原作を知っているだけに

心が衝撃を受けることを恐れて避けて。

 

というわけで久々の京アニ作品だった。

去年の事件の後、お別れの場まで行ったせいで

むしろ最新作から距離を置いていたのかもしれない。

 

火曜水曜で本編を観て、木曜にエクストラと外伝を観て、

金曜夜に劇場版を観て、濃密なヴァイオレット・エヴァーガーデン

過ごした一週間ってな感じだったけれども。

 

本編がヴァイオレット・エヴァーガーデンの再生を描く物語だとすれば、

劇場版はヴァイオレットが心の底に常に大切にしていた気持ちを解き放つ物語・・・

という風に思える。ただ、違うテーマとして強く感じたのは、

劇場版は本編や外伝以上に「伝える物語」だったということ。

 

自動手記人形の話なんだからそりゃそうだろ、と言われるとその通りなんだけど、

今までの手紙というコミュニケーションだけじゃなく、

壁越しの会話、物言いから来るすれ違い、電話、電信・・・

そういう、ありとあらゆる伝達の難しさ、素晴らしさをたくさん見せられたなと。

 

ちなみに本編ではアンちゃんの50年届く手紙はもちろん、

アルベルタの深い愛に涙しました。

 

特に電話を単なる世代交代を告げる象徴ではなく、

電話には電話の良さがあるってしっかり描いたのは良くやったなと。

手紙や自動手記人形の素晴らしさより大枠の、伝える素晴らしさ、尊さという

ステージまで行ってるんだなと思った。

 

そして最後のサムズアップはもう・・・そんな形で彼の欠片が

残り続けているなんてさあ、ジーンと来るしかないよね。

 

しかし・・・自分の年齢のせいか、そういう描き方なのか、

完全に目線がヴァイオレットちゃん可愛い!というより

うちのヴァイオレット、立派になったなあ・・・

おめえうちのヴァイオレットちゃんになんて酷いことしやがる!

(社長の大馬鹿野ぉぉぉ郎、最高だった。子安武人バンザイ)

 

という目線に終始なりますよね。

 

 

微妙にサブキャラたちのその後みたいなのも気にはなるんだけど。

スピンオフや番外編はいつでも歓迎しつつ、良い伝記を読み終えました。

教科書に載せていい偉人、「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」。

そして京都アニメーションの魂、見せてもらった。

 

 

あれから一年少々、出てきたものが「あいしてる」とは恐れ入ったよ、本当に。

俺も愛してる。

GREAT PRETENDER

GREAT PRETENDER、ネタバレ有りで書きます

 

コンフィデンスマンJPは特に理由はないけれど未見です。

ただ、リーガルハイや探偵はBARにいるシリーズが好きなので

古沢良太の名前自体は知っていました。

 

そんな古沢良太がキャラデザ貞本義行でアニメ脚本に挑戦って言われたら

すぐ飛びつきますよね。奇しくもNetflix入会直後だったので、余計に。

 

CASE3まで一気観して、世界を縦横無尽に舞台にするスケールも、

いろいろな価値観が垂れ流されるカオスも、最高にしびれました。

押し付けがましくない「多様性」という感じです。

 

そんなわけでCASE4を心待ちにしていたわけですけれども。

 

「これぞファンが期待した集大成」っていう期待を裏切らない傑作だったな。

詐欺師の物語なので常に疑いながら観ているわけですけど、

なんだろう、派手な伏線回収や大どんでん返しと言うより、

今まで観てきた人たちが見るべき、いろいろに

伸びた線の先が綺麗に集約して終わったという感じ。

 

今までのいわゆる敵役たちもノーサイドとばかりに結集、

嘘と嘘の間でエダマメの本音が吐露されたり、アヴィがツンデレって

レベルじゃないぐらいの回りくどい気遣いを見せていたり。

 

いいもん観れたなーと思いました、ありがとう。