音楽の魔法を信じる者の一人として

大森靖子とYogee new wavesの件、経緯は関係各位の文章を見ていただくとして。

そしてそもそも、当事者たちですら全貌の理解には

及ばないんじゃないかって思いますが。

 

まず、どっちのファンでもありません。

ありませんが、大森靖子の世界観や売り方が苦手で、

「このフェスに旦那を寝取った・・・」みたいなMCは嫌いです。

 

という立場を書いておかないと、やはり公平ぶった人の文章も

偏りが透けて見えるなと思ったもので。

 

まず、大森靖子の件の曲が「音楽は魔法じゃない!」

なんて浅い曲じゃないということは色々読んでわかりました、そうだと思います。

 

しかし、その反面、何故YogeeのMCは思いつきで薄っぺらいと決めつけるのでしょう。

 

www.cinra.net

 

これが僕の思い描く、音楽の魔法を広めるための一番の理想形なんです。

 

とか思いっきり語っていたり、

 

 

www.tunecore.co.jp

 

あと僕、レコードって、ひとりぼっちで聴くものだと思うんです。イヤホンもきっと、ひとりで音楽を聴くためのモノだとは想うのですが、レコードを聴くときは、きっとひとりの部屋で、回転してる円盤を眺めたり、ぼんやり何か考えたり。
 
流れてくる音楽を聴きながら、自分と向き合う時間を与えてくれると想っていて。いいじかんを作ってくれる魔法みたいなものですよね。
 
要するに、Yogee new wavesからしたら「常々、音楽は魔法だなあと思ってます」
ってことで。ん、「そんなインタビュー読んでなかったらわかんねえだろ」?
 
ええ、だから大森靖子にだって
「そんなの曲を知らなきゃわかんねえだろ」だと思います。
 
先に手を出したほうが悪い論で行けばYogeeが先ですけど、
それに対してその辺のTwitterユーザも巻き込みブチ切れ、
クソバンド呼ばわりして「思いつきの発言」と断じて、
こういう人にありがちなアカウント消しからのブログ連続更新ってのは
いかがなものかな、と思うわけです。
 
ベースの件に関してはどっかのライターは「Yogeeに同情の余地がある」とか
書いてましたが、借りたことに十分お礼を言うべきである(実際言ってる)し
後から「そんな発言したと知ってたらベースは貸してなかったかも」と
言われているのですがそれは結局過程であり、
これまたあそこまでボロクソの無断拝借野郎がいたんですよ!!と
喧伝するに値することだったかというとどうかな、と思うわけです、ええ。
 
 
で、こんな理屈は当事者には受け入れがたいアホ理論だとは思いますが、
「音楽は魔法ではない、でも音楽は」と締めた後に知らず知らず次のバンドが
「音楽は魔法だよ」と言って仕切り直したんだったら、それは美しい繋がりなのでは?
 
自分の世界観を歌にするもそれを世に届けるも自由だけれど、
他人のステージまで自分の世界観で支配できるものなのか?
 
 
そういう人は不純物が混ざるフェスに向いていない、と思うんだが・・・
そして、「あのステージを見てアーティストとして何も感じないわけがない」
はミナミホイールで無名に近いロックバンドが
「この曲が良いと感じられないならセンス無いよ」的なアレが。
 
そういうことは言葉で言うものではなく、本当にそれだけの何かがあるなら
きっともっと売れてて、もっともっと今回のことは騒ぎになっている。
 
もう一回言っとくと、どちらかと言えばベースの替えを用意してなかった件、
経緯はどうあれ前のアーティストの表現をイジる行為を先を考えずにやったこと
(煽る意図がなかったならこの言葉になるか)
 
からして、Yogee new wavesが謝るべきだとは思う。(実際謝罪してる)
だがそれでも大森靖子はキレすぎ。言いすぎ。
 
「自分の世界観を理解すること」を求めすぎ。
 
 
そう思います