「桐島、部活やめるってよ」感想

どうも、スクールカースト下層出身風雅でございます。

元々橋本愛神木隆之介が出るならつまんなくてもいいかな、レベルで
チェックしていた「桐島、部活やめるってよ」ですが。

Base Ball Bear小出祐介が熱心に何かを抉られる映画として取り上げていたのを見まして、
僕はこいちゃんの「青春をこじらせちゃった感」に対するシンパシーは並々ならぬものがありますし、
こりゃもう絶対観に行くしかねえなと思っていた次第。

なので捻くれフレンド代表(勿論バスターズ)なせいやくんを誘ったけどダメで。

他にも結構誘ったけどダメで!

豪雨こそ上がったものの小雨のぱらつく空の下、近所の映画館まで。

ま、評判と期待通りの映画でしたねえええ。

陳腐に言えば「リアル」なんですよね。

言葉遣い、目線、言葉と言葉の間、さらにドアが開く時の間の悪さ、

意味のわかんない理屈と根拠のない自信と。

どうしてかくも学校という空間はああも残酷なのでしょう。

僕の場合男子校でしたので女子との
君繋ファイブエムはハタチぐらいまで待たねばなりませんが、
裏を返せばそのぐらいの記憶や中学の時の記憶まで
全部くっついてゾンビのように襲ってきた感覚だよね。

写真を撮らない写真部だった時代、三年になって
一年で特進コースの女子が入ってきた時、
空回るテンションだった自分。


やたらと政治問題に読みかじった本の影響を受けて煩かった自分。

男子校だけにヤッたかヤッてないかだけで容易にヒエラルキーが決まってたあの頃。

バレーなんてサーブが最初はまともに上がらなかったよ・・・

サッカーしたらメガネふっとばされたよ・・・

誰も出ないからってバスケの対抗試合出させられて血は出すわ肉離れ起こすわ、

帰宅したら母親に何かで怒られてキレたわ・・・

と、必要以上にトラウマを読んでも仕方がないのですが、

観ていてやっぱり気付かざるを得なかったんですけど、

その延長線上に結局自分はいて、逃れられてないんですよね、

その頃の色々からは。

同窓会に行けば結局変わらないスクールカーストは再現されるし。
(それでも楽しいから行くけどさ)

昨日の飲み会も会社の女子隣にいたけど一言も話してないし。


極めつけは、行きの電車のホーム!小雨だからチャリで良かったのに

なんとなく電車に乗ったらガタイのいい高校生男子が俺の座っているベンチに来て

わちゃわちゃ騒ぐから俺の椅子も揺れたよね!勿論注意も何もせずに

ウォークマン取り出して時計をチラチラ見てたよ。

「意味わかんなかった」って言う人間がいることはよくわかる話で、

青春に意味なんかないからだと思う。

意味がなくても楽しんでた人間と意味が無いことを嘆いていた人間と

無理やり意味を見出していた人間と意味が確かにあった規格外の人間。


それら全部が水槽で泳いでた。自然と層が出来ていた。

そんな水槽を覗いて自分に似たサカナを探したければ是非どうぞ。

あ、ムチばかりでなくちょっとだけアメも出ますから。

そう、青春こじらせるということはルサンチマンです。

全くこの比喩は今考えたところだけど、ちょうど帰りに聴いていたのは

サカナクションアイデンティティでした。

最後に。

神木隆之介くんはやっぱり最高だね!サマーウォーズも最高だったね!
(何でもかんでも俳優や女優が声優やることに反対する輩は嫌い)

その後がSPECだったからまたハマったけど今回も最高だね!!


そして橋本愛こそ、まさに規格外にかわいい。「告白」の時から知ってた。

だから、「橋本愛だけかわいすぎるやろ!」って思ってたけど、

最後まで観て「ああ、あの役は橋本愛だわ」

って納得したよ。

結構友人たちがあの映画のどのポジションか想像するのも楽しいものでした。

昨日も「いかにもロック好きそう、性格的に」と最悪の賛辞をいただいたばかりですが、

いいんだよ、負け犬こそがロックの本質で。





んなワケねぇよ!たわけてるよ!