何で俺がthe pillowsが好きなのか

まあ、死ぬほどたくさんあるのだけれど、例えば。
「僕が一番苦手なのは、もうちょっと悟りを開いて、
“人間とはこういうもので、愛とはこういうもので、人生とはこういうものなんだよ”っていう。
確かにそうなんだけど、自分がそれを歌うのはあんまピンときてなくて。
“僕はこうだったけど、僕に似た人はどうだったの?”と、
もうちょっとターゲットが狭い感じになるんだよね。」

the pillows/山中さわおインタビュー(アルバム:Smile発売時)
http://www.bandsjapan.com/11gatsu/interview/pillows/pillows.html



上手く言えないけど、暑苦しすぎず冷めず。
悟らず、抗うことはやめない。そういうスタンス。


音楽そのものについても、日頃から「ロックバンドって最高だろ?」とか
「ロック・ミュージックってのは無期懲役なんだなって」とか
言うは言うんだけど、一方で
「コンビニでプレステソフトを買うかCDを買うかを迷って、今日はCDを買ったけど、
明日はプレステソフトを買うかもしれないというような、
普段の生活の中に、音楽の置き場所というのが何かに代用できるということ。
でも、それは別に、正常だと思うよ。全然。」

(同インタビューより)


つまり、自分にとっての宝物が別に他人がそうである必要はないっつーか。
結局他人との温度差を自覚できるかどうかだよ、音楽だけに限らず趣味なんてものは。
ピロウズギタリストの真鍋吉明も言っていましたが、
「本当に大切なものは他人と共有できなくても悲しむことなんてないじゃない、
自分だけの宝物を大事にすればいい。」
みたいなことを言っていたけど、それに通じる部分があるかな。



温度差があるものを無理に押し付けようとするって事は
氷にハンダゴテ当てるような行為で、
別にそれを押し付けたヤツ自体の評価が下がるだけのみならず、
あんたの好きなそれまで嫌われちゃうよって事だよな。


「〜が趣味な人とは無理」とか「〜聴くヤツとは仲良く出来ない」ってのは
そういう印象を抱くヤツにも問題はあるかもしれないが、
やっぱり無理やりハンダゴテ振り回したヤツにも罪はあると思うんだよねぇ。


俺はそういう、音楽が空気みたいに周囲に浮かぶ人間には絶対なれないっていう風に
漠然と思ってたけど、今は何か自然にギターが鳴り響いてるかなって、常に周りで。


んで俺にとってのそれは弟にとっては多分ゲームであり、
彼にとってのアレであり彼女にとってのソレにあたるんだろーなと思うわけですよ。


俺にとっての互いの趣味の尊重ってのはそういう程度のことであって、
それ以上面倒なことは考えない。
意味がないし理解できる境界線にも限度はあると思うからね。


たまに無理に擦り寄ろうとする人もいて、まあそれで自分に馴染めば
全く問題はないんだけど、そうでないと苦痛でしかなくなるからね・・・



あーでも、昔どこぞの女が走り屋の彼を捕まえてからやたら
ハチロクとFD最高とか喚くようになりましたな(笑)


・・・お気づきでしょうがインタビューに文体が引っ張られております。